0000号

0000号は私が発見した中で最も古いナキガラである。

個体としての特徴は、体内から子どもらしき生物の死骸が湧き出し続けているという事であるが、詳細は依然としてわからず、日々研究をしているが全てが謎に包まれたままだ。

0000号も最初はカンオケに入っていたようだが、子ども(仮)の増殖によりカンオケが爆発し、今はシャーレの中に安置され保護下にある。
その0000号の体内から湧きだしている生物が、同種か何ものかもわからないのだがそれを我々は『子』と呼び研究を重ねている。
『子』は、1ミリ以下から一般的なナキガラと同じくらいのサイズになっているものもあるが、いずれも発見時には死亡していて体色は桃色や橙色である。

その『子』は、写真で見てもわかるが競うように全員が顔をこちらに見せており、撮影するとカメラ目線になっている事も多く大変目立ちたがりではないかという見解がなされている。

死んでもなお目立ちたい性質を利用し、アクセサリーにしている。

ナキガラのこの子?

様々な実験をする中、『子』のサンプル置き場から新たな10円玉くらいの生物の死骸が発見された。

またそれも研究を重ねているが『子』の変化なのか、『子』の子なのか、『子』を餌にする生物なのか…

死亡しているという事しかわかっていない。